超ハイエンドなChromebook、HP Elite Dragonfly Chromebookなる物をポチりました。
今回はそこに至るまでの思考やらなにやらについて語っていきます。
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気がついたら「注文完了」の画面だった
やってしまった、と言うべきか。それとも「よくぞ拾い上げた」と自分を褒めるべきか。
深夜の巡回中、見慣れたフリマ・オークションの画面にふと現れた出品情報。そこに並んでいたスペックの文字を見て、指が勝手に動いた。
- CPU:第12世代 Intel Core i7
- RAM:32GB
- SSD:512GB(NVMe)
- 価格:6万円ちょい
……Chromebookで、Core i7にメモリ32GB? しかも定価なら20万〜30万円を余裕で超えていた、あの名機「HP Elite Dragonfly Chromebook」が6万円台。
普通なら「いや、Chromebookにそこまでの性能いる?」「本当に使うの?」と理性がブレーキをかけるところだ。けれど、次の瞬間には購入ボタンを押し込み、決済を済ませていた。
一見すると完全な衝動買いに見えるかもしれない。けれど、カートに入れる直前の脳内では、自分なりの明確な計算と「今これを買っておかなければいけない理由」が猛スピードで組み上がっていた。
本命(Googlebook)待ちのつもりが、なぜ今Dragonflyなのか
もともとの計画では、今くらいの時期に登場する新機軸、いわゆる「Googlebook」系のハードウェアを狙うつもりでいた。
Androidとの統合や新しいデスクトップ体験など、Googleが描く次世代の姿にはめちゃくちゃ興味がある。ただ、冷静に考えると気になる部分も多かった。
まず、初物ハードと初物OSの組み合わせ特有の「荒削り感」だ。OSの作り込みがまだ過渡期で、日々の実務やブログ執筆でストレスなく使えるレベルに仕上がっているのかという不安。そして何より、日本国内での発売がまだ見通せないという現実的な壁。
人柱覚悟で飛び込む楽しさもあるけれど、日々の作業環境として求めるのは「今すぐ確実に動く信頼性」。新しいプラットフォームが成熟し、エコシステムとして安心して使えるようになるまでには、どうしても一定の時間がかかる。
「じゃあ、その本命が成熟するまでの間はどうする?」
そう考えたとき、選択肢として浮上したのが「完成されきった既存ハイエンドChromebookの中古を底値で拾って繋ぐ」というルートだった。
「ハイエンドChromebook」を堪能できるのは、今が最後のチャンスかもしれない
もうひとつ、背中を強烈に押したのが「Chromebookという存在自体のタイムリミット」だ。
業界のロードマップを見ていると、ChromeOSはいずれAndroidベースの次世代プラットフォーム(Googlebook)へと段階的に統合されていく流れにある。2030年代前半を見据えた移行スケジュールを考えると、従来の「ピュアなChromeOS」を積んだフラッグシップ機が新製品として世に出てくる機会は、今後どんどん減っていくだろう。
特に、HPのDragonflyシリーズのように、ビジネス向けの最上位として贅沢なハードウェアを惜しみなく注ぎ込んだモンスターChromebookなんて、今後は二度と作られないかもしれない。
次世代機へ完全にバトンタッチする前の今だからこそ、完成の極みに達したハイエンドChromebookを味わい尽くしておきたい。そう考えると、この出会いは単なる気まぐれではなく、一種の歴史の過渡期に立ち会うような感覚すらあった。
現行機のRAM 4GBが叫んでいた悲鳴
買い替えの動機は、何も頭の中の理屈だけじゃない。物理的な作業環境の限界も限界を迎えていた。
今使っているChromebookのメモリは、わずか4GB。
もちろん、ブラウザで1〜2枚のタブを開いてテキストを打つだけなら、ChromeOSの軽さもあってそれなりに動いてくれる。けれど、ブログの執筆やリサーチをしていると、タブなんてあっという間に十数枚、数十枚と増えていく。
タブが増えるたびにバックグラウンドで再読み込みが走り、文字入力にわずかな引っかかりを感じるようになる。さらに致命的だったのが、Crostini(Linux環境)の運用だ。
Linuxコンテナを立ち上げた瞬間、4GBのメモリは完全にカツカツ。ちょっとした作業を走らせるだけで動作が重くなり、ターミナルを開くのすら億劫になっていた。「もっと自由に使いたいのに、ハードが追いつかない」という小さなストレスが、日々確実に積み重なっていたのだ。
それが、一気に32GB。4GBから32GBへのジャンプアップは、単純計算で8倍だ。スマホや一般的なPCの世界でも、メモリが8倍になる経験なんてそうそうない。この圧倒的なメモリの暴力が、手元の作業環境をどう変えてくれるのか。想像するだけでワクワクしてくる。
32GBのメモリとCore i7でやりたいこと
Chromebookに32GBものメモリを積んで一体何をするのか。人によっては「宝の持ち腐れ」と言うかもしれない。けれど、Linux環境が使えるChromeOSだからこそ、やりたいことは山ほどある。
VS CodeとCLI系AIツールの快適稼働
まずは何と言っても、Crostini上でのVS Codeの完全稼働だ。今までメモリ不足で諦めかけていた本格的なエディタ環境を構築し、ブログ執筆はもちろん、ちょっとしたコード書きも手元で完結させたい。
そして一番試したいのが、CLI系のAIツールの活用だ。ターミナル上で動くAI開発支援ツールやスクリプトを、ブラウザ作業の裏で涼しい顔をして常駐させておく。Core i7と32GBのメモリがあれば、コンテナ側のリソース割り当てに気を使う必要も一切なくなるはずだ。
ブログ作業の自動化と開発
ブログを運営していると、画像の圧縮やリサイズ、フォーマット変換といった地味な作業が大量に発生する。これらを毎回Webサービスにアップロードして処理するのは非効率すぎる。
Linux環境があれば、シェルスクリプトやPythonを使ってローカルで一括リサイズするパイプラインを組むことができる。AIを使った簡単なWebアプリの開発や、ブログ運用に関わる自動化ツールの実験など、これまでPCを開かなければできなかった作業を、すべてこの薄いノート1台に集約させたい。
タブの海に溺れても動じない安心感
何より嬉しいのは、リサーチ中に気兼ねなくタブを乱立できることだ。気になる資料や海外の文献、CMSの管理画面、YouTubeのBGM再生、そしてターミナル。それらをどれだけ広げても、メモリ不足でタブが勝手にリフレッシュされる恐怖から解放される。この「思考を止められない快適さ」こそが、大容量メモリの真の価値だと思っている。
届くのが待ちきれない、ハードウェアとしての色気
スペックの数字だけでなく、ハードウェアそのものの仕上がりに対する期待も大きい。
画面は縦方向に広いアスペクト比3:2の13.5インチディスプレイ。一般的な16:9の横長画面に比べて縦の表示領域が格段に広いため、Webページの閲覧やブログのプレビュー、長文のエディットにおいてスクロールの回数を劇的に減らしてくれる。解像度や発色の良さも含めて、テキストを長時間見つめる作業にはこれ以上ない比率だ。
そして、タイピングを何時間も続ける人間にとって、キーボードの打鍵感と剛性は作業効率に直結する。HPのフラッグシップビジネス機らしい、しっかりとしたキータッチと確かな剛性感を早く味わってみたい。
個人的に一番の楽しみは、初めて体験することになるハプティック(触覚フィードバック)トラックパッドだ。物理的なスイッチではなく、振動モーターでクリック感を再現するこの仕組みが、ChromeOS上でどんな操作感をもたらしてくれるのか。
スレートブルーの上品なマグネシウム/アルミニウム筐体も含め、道具としての所有欲をどこまで満たしてくれるのか、今から期待で胸が高鳴っている。
届いたら、限界まで使い倒してみる
初物プラットフォームを冷静に見送りつつ、時代の転換点に佇む最高峰のChromebookを破格で拾う。
勢いでポチった瞬間は「やってしまったか?」と一瞬冷や汗が出たけれど、こうして頭の中の使い道や背景を整理してみると、むしろこれ以上ないタイミングでの最高の巡り合わせだったんじゃないかと思えてくる。
マシンが手元に届いたら、まずは現行機からの移行を進めつつ、32GBのメモリがどこまでChromeOSとCrostiniの動作を変えてくれるのか、じっくり検証してみたい。
移行と書いたものの、ChromeOSは移行作業らしい作業ないなとふと気がついた。サインインするくらいか、、、
外観のファーストインプレッションや、VS Code・CLIツールのセットアップ、実際の動作の軽快さについては、実機を触り倒したあとにまた別記事で詳しく書こうと思う。

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