去年あたりから「Copilot+ PCが気になる」という話をよく聞くようになりましたよね。私自身もずっと様子見していたクチで、Intel機やAMD機を使い続けながら「ARMのWindowsってどうなんだろう」とぼちぼち情報を追いかけていました。
そんなわけで、2026年5月現在の最新動向をざっくりまとめてみたいと思います (∩´∀`)∩
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Snapdragon X EliteとCopilot+ PCって何だっけ?
おさらいとして軽く触れておきます。
Copilot+ PCは、Microsoftが定義したAI PC規格で、40TOPS以上のNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載した端末が対象です。Recallや「Click to Do」といったローカルAI機能が使えるのが売りで、クラウドに頼らずオンデバイスで推論できるのがポイント。
Snapdragon X Eliteは、Qualcommが開発したARM系SoC(システム・オン・チップ)で、2024年に登場したCopilot+ PC向けの主力チップです。独自CPU「Oryon」コアを採用し、バッテリー効率の良さとAI処理性能の高さが特徴です。IntelやAMDの牙城に本格的に切り込んできた、という文脈で注目を集めましたね。
2026年の大きな流れ——Snapdragon X2世代へ

第2世代チップ「Snapdragon X2 Elite」が登場
2026年に入って、QualcommはSnapdragon X2 Eliteシリーズを発表しました。第1世代からのアップグレードがかなり大きく、スペック面での進化が地味にすごいです。
- CPU: 第3世代Oryonコア、最大18コア・最大5.0GHzという構成
- キャッシュ: 53MBと拡張され、レイテンシ面での改善が期待できる
- GPU: Adreno GPUが前世代比で電力効率2.3倍向上
- メモリ帯域: 最大228GB/sと大幅アップ
- NPU: 80TOPSのHexagon NPUを搭載
特に最上位のSnapdragon X2 Elite Extremeは、ベンチマーク結果でApple M4を上回り、M5のベースモデルとも互角に迫るレベルの数字が出ています。シングルコアはM5に僅差で劣るものの、マルチコア・NPU(80 TOPS対38 TOPS)・GPU(3DMark Solar Bay)ではX2 Elite Extremeが優位に立っており、かなり本気の仕上がりになっているかと思われます。
また、エントリー寄りのSnapdragon X2 Plusも同時発表されました。6コアまたは10コア構成で最大4GHz、メモリ帯域は最大152GB/s。主流価格帯のCopilot+ PCを増やしていく狙いがあるかも、といった感じです。
ファブも3nmクラスに移行
第1世代のSnapdragon X Eliteが4nm世代だったのに対し、X2シリーズは3nmクラスのプロセスに移行しています。
これによってトランジスタ密度が上がり、同じ電力でより多くの処理ができるようになったわけで、バッテリー持ちへの期待もそこそこ高いです。
2026年注目の製品ラインナップ

ASUS Zenbook SORA16(UX3607)
現時点でもっとも注目度が高いのが、ASUS Zenbook SORA16です。
Snapdragon X2 Elite Extremeを搭載し、税込み換算で約34万円前後というポジション。
XDA Developersのレビューでは「ARM Windowsノートがついにあるべき姿になった」とかなり評価が高く、動作のキビキビ感も相当改善されているようです。
Lenovo Yoga Slim 7x(2026年モデル)
LenovoはCES 2026でSnapdragon X2シリーズ搭載の複数モデルを発表。
なかでもYoga Slim 7xはSnapdragon X2 Elite(X2-E88-100)を搭載し、$949.99からという価格設定がなかなかいい感じです。
Q2 2026(2026年4〜6月)に順次発売予定とのこと。OLEDタッチスクリーン仕様のモデルもあり、クリエイターっぽい使い方にも向いているかと。
他にもIdeaPad 5x 2-in-1やIdeaPad Slim 5x(13インチ・15インチ)が控えており、ラインナップが充実してきた印象です。
Microsoft Surface(次世代)
現行のSnapdragon X Elite搭載Surface Laptop / Surface Pro 2-in-1はセール価格になっていたりと、次世代モデルへの移行が進んでいる模様。
X2世代を搭載した新Surfaceは2026年後半に登場するかもしれない、というのがざっくりした見立てです。
ちなみに法人向けモデルはまだIntell版がラインナップされているようです。
気になる点も正直に書いておきます

ここまで良い話を並べてきましたが、課題もちゃんとあります。
アプリ互換性はまだ完全ではないです。ARM向けにネイティブビルドされていないx64アプリは、エミュレーション経由での動作になります。
日常的なブラウジングや動画視聴、Office作業なら問題ないレベルにはなっていますが、特定のクリエイティブツールや古い業務ソフトは動かない・重いということがいまだにあったりします。
ゲームもまだちょっといただけないかも、というのが正直なところです。DirectX 12対応ゲームはそこそこ動くようになってきましたが、x64専用タイトルのエミュレーション実行はやはりパフォーマンスが落ちるケースがあり、ゲーム用途メインで選ぶには考えどころ。
Recall機能は日本語にも対応しており、過去の操作履歴をスナップショットで記録・自然言語検索できる機能として整備が進んでいます。ただしプライバシー面での懸念を感じるユーザーも多く、設定でオフにしている人もそこそこいるようです。
まとめ:ARM版Windowsノート、ようやく”普通に選べる選択肢”になってきた
Snapdragon X2世代への進化と、OEMメーカーによる製品ラインナップの拡充によって、ARM版WindowsノートはようやくIntel/AMDと横並びで検討できる存在になってきた、というのが2026年5月時点の私の感覚です。
特に「バッテリーを長持ちさせたい」「ローカルAI機能を試してみたい」「薄型軽量で持ち運びたい」といった用途には、Snapdragon X2搭載モデルはかなり有力な選択肢かと思います。一方、特定ソフトへの依存度が高い方は、事前の互換性確認が大切なのは変わらずです。
ARM版Windowsの進化、これからもぼちぼち追いかけていこうと思います (∩´∀`)∩

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